街中探鳥会

2014.12.21(Sun)

先日のエントリで鳥を見に行くのを始めた話をしました。

この週末、土曜日は天気が悪く引きこもっていたのですが、日曜は冬の弱々しい太陽が照らし出したのを見るとむくむくと外をウロウロしたくなり、引き続き新居のリフォームの打ち合わせついでに将来の住まいとなる団地へ。

この団地は50年ほど前に造成が始まって建物の老朽化も著しいところではありますが、一方で街路樹は成長し、縦横無尽に枝を伸ばし、ちょっとした公園より樹木がもさもさ生えているのです。(夏の頃はこんな状態です。)

団地内をぐるっと廻って鳥を探しますが、昼下がりに出てきたせいか、あまり鳥の気配が無い。見かけたのはハシブトガラス、ドバト、ちらほらやかましいヒヨドリが何羽か。

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枝に止まるヒヨドリ


さすがにこの3種だけだと面白くない。

団地の中央付近に差し掛かると大きな欅と柿が植わってあります。これも50年ほど前に植えられたものが大きくなったもの。ふと見上げると成ったまま放置されている柿の実を食べる鳥たちが。

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ムクドリ。こいつは私の部屋のベランダで糞をしていたのを見て以来、敵。

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顔が黒と白のツートンで小さく丸々しているシジュウカラ。


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目の周りの白色が可愛いメジロ。色も緑で小さな体で可愛い。特徴的な見た目なので私でも見分けられる。

柿の実がついていない隣のケヤキの最上部ではメジロが何か変なはばたきをしている様子。
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柿の木から離れ。ケヤキ最上部が見える位置に。メジロが何か中空を見据えているような。ふんわりと飛び立っては木の2~3m上をばたばたするというのを繰り返しています。

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飛び立った!目の周りの白のせいか、どことなくひょうきん。

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何をやっているのか不思議だったのですが、帰ってきて写真を見て分かりました。画面右上にゴマ粒のような小さな点が写っています。虫かなんかを採っていたのなのでしょう。


日も暮れてきたので帰宅しますが。低木の街路樹の生えている地面を走り回るシジュウカラを見つけました。
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低木の下から覗き込んだら、、、目が合ってしまった。


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シジュウカラも頭の黒と白、お腹の白いふわふわと黒いライン。背中の緑というか青の色も入って、まるまるとしたフォルムといい、なかなか可憐な鳥です。


本日見た鳥:
シジュウカラ、ムクドリ、ヒヨドリ、メジロ、ハシブトガラス、ドバト

Category: ・野鳥| Tag: 野鳥 | Tag: 横浜

23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | EDIT

野鳥観察を初めることになる。

2014.12.13(Sat)

先回のエントリーでは近所の公園を散策して野鳥の写真を少し載せました。私は鳥は全くの門外漢で街中やその辺の公園を飛んでいる鳥は全く分からない。
冗談ではなく、せいぜいカラスとスズメくらいしか名前と顔が一致しないのです。先回のエントリーも必死こいてインターネットで検索してエントリーを書いたのです。マリモやアザラシやいくらかの植物はともかく、鳥は知らないのです。

しかし、先回載せたハクセキレイは名前は聞いたことがあったし、姿を見たこともあったけど、姿と名前が一致したのは初めてで、軽く感動します。インターネット万歳。

そう思うと街中や公園で見かけるあいつやこいつの名前も知りたくなります。これまでオオワシオジロワシシマフクロウタンチョウトキマガン・・・といった象徴的な鳥はわざわざ見に行ったりしたので鳥自体は嫌いではないですし、北海道の僻地や石垣島など生態学的に非常に面白い地域にいたにもかかわらず、身の回りのちっこいやつ・地味なやつは気になるのですが名前は覚えないでここまで来てしまいました。野鳥に目を向けずに過ごしてきたのは今さらながらもったいない。
何より大きな理由は我が家で絶大な権力を持つ奥様が鳥を覚えたがっており、拒否権が無く我が家は野鳥観察を始めることになりました。

まぁ、鳥なら近所の公園に行けば何かしらいるだろうから、気軽に観察・勉強できそうですし、野鳥を見る道具もアザラシ観察に使っている双眼鏡やカメラ・レンズを流用すればひとまず追加投資はいらなさそうですし、その他、最近忘年会続きで肥えてきているので、散歩がてら鳥を探すのは休日ごろごろしているよりはるかに健康に良さそうです。

とはいえ、公園や野山の鳥を見ることはずぶの素人では難易度が高い。勘所がわからないのです。そこでまずは野鳥に詳しい好事家の知人に教えを請うことにし、一緒にフィールドを廻ってみることになりました。場所は横浜市内の某公園。森林がメインの環境ですが草地や池もある大き目の公園です。

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まずはこいつ。私でも同定できる数少ない鳥。スズメ!
スズメといっても馬鹿にしてはいけません。こうやってじっくり見ると模様といい表情といいなかなか愛嬌があるものと改めて感じます。

ではこれは?
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カラス。。。までが、私の限界。

師に教えを請うとハシボソガラス。街でごみを漁っているのは主にハシブトガラスとのこと。名前は聞いたことがあるのです、2種とも。でも見分けがつくかというと自信が無いです。誰もが最初は初心者だから、、、と慰められます。


やる気が無い写真で恐縮ですが、↓は私が同定できる数少ない鳥。
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オオバンです。スズメやハシボソガラスに比べ名前がマイナーなこの鳥を私が見分けられるのは、仙台に在住していた時代、カモ類のカウント調査を手伝ったことがありました。カモの仲間はそれこそ種類が多く、素人が見分けることは難儀ですが、オオバンは嘴の色とおでこの色に特徴があり、私でさえ見分けられる鳥。(ついでに言うとオオバンはツル目クイナ科なのでカモ類でもない。)そこで私はカモ類の同定・カウント調査では全く役立たないのでこのオオバンのカウントをする係を担って、辛うじて調査時の無職を免れた、、、という経験がありオオバンは同定できます。ただ、このときの経験のおかげでガンカモの仲間は他の小鳥に比べればかろうじて見分けがつきます。苦い経験が時には必要なわけですね。


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これは先回のエントリでも載せたハクセキレイ。同行の師によると他にもセグロセキレイとかいるようですが、私の頭ではまだ追いつかないです。。。

この日は土曜日の午前中の3時間ほどでしたが、この他、モズやカシラダカなども見ましたが、見た鳥を記録に残そうと思って撮影した写真はほぼ全滅。。。アザラシより難しいぞ・・・。当たり前ですが鳥を撮ろうと思ったら、相手は小さい上にすばしっこい。さらに森の中は暗いし、空を見上げると逆光になることが多いし、枝や葉っぱが縦横無尽に伸びて障害になります。障害物の乏しい海上に頭を出したり、岩の上でのんびり寝転んでいるアザラシを撮るのとはわけが違います。
デジタルカメラはフィルムの残枚数を気にせず撮りまくれる素敵な機材ですがフィルム時代はみんなどうやって鳥の写真を撮っていたのか、と思います。とりあえず慣れるまでは数で稼ぐしかないでしょうかね。

これからは鳥を見に行ったときのエントリーは、最後に見た鳥を記録していくことにします。

本日見た鳥:
コゲラ、モズ、キンクロハジロ、シジュウカラ、ハシボソガラス、カシラダカ、ヒヨドリ、メジロ、カワセミ、オオバン、ホシハジロ、スズメ、カビチョウ(外)

カエデ、エナガ、コゲラ、タイワンリス、ガビチョウ、横浜

2014.11.28(Fri)

北海道やらスイスやら韓国の話など外回りの話が続いていましたが、生活の根っこは相変わらず横浜にあります。最近は以前書いた社宅を追い出されることが決まりそれに伴い購入したボロ団地のリフォームの打ち合わせだったり、使用するインテリアやら住宅設備のショールームを廻ったりするのに休日は費やされております。
リフォームを思い立って半年以上経過しており、いい加減早く新居に移りたいと思いますが、私ならすっ飛ばしてしまいそうな細かな点までじっくり吟味する妻のおかげで、とても面白そうな家になりそうです。私は狭いながらもパソコンも出来る小さな小さなワークスペースを与えられ、その引きこもり空間をどんな部屋にしようか、悩む日々です。でも家のインテリアのことは私はあまり頭が回らずリフォーム自体遅々として進まずストレスがたまりがち。

気分転換に近所の公園に双眼鏡とカメラを抱えて出かけてきました。季節はいつの間にか晩秋。本当に今年は夏の終わりから冬の入り口まであっという間で、気付いたら冬でした。


近所にある横浜市のこども自然公園。人が多いけど、ちょっとした草場、街路樹、森があり、土と木の匂いがしていました。
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赤く色づいたモミジの中にエナガがいました。枝に顔が被ったのが少し残念。
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下から紅葉の木を見上げると真っ只中にメジロ。メジロは360度紅葉に包まれて気持ちいいだろうな。
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コゲラはマツの枝の又を一生懸命つついていました。一生懸命すぎて首が動きを止めない。
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池にはキンクロハジロが戦艦のように浮かんでいました。顔が怖い。。。
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シロツメクサの上のハクセキレイ。
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ここまで紹介したのは珍しいどころか、極普通に街中の公園でも観察できる鳥ばかりですが、最近余裕が無く鳥を見ることもなかったせいか、心に沁み入ります。


森の中の水飲み場でガビチョウ。この生物は可憐ですが、残念ながら外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100選定種であり、外来生物法の特定外来生物種です。
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特定外来生物といえば↓もたくさんいました。一番多く見た恒温動物が彼らかも?タイワンリスです。横浜市内の森は彼らの天国かというくらいいました・・・。ガビチョウとタイワンリスの跋扈ぶりには日本の自然の有様について考えさせられます。
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日暮れの時間も早く、人も去ってもの悲しさも漂う公園の夕暮れです。
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空が高く、空気の匂いも冬の匂いに変わりつつある。冬が来たと実感します。

しかし、鳥を見るのはなかなか楽しいです。種類がわかればもっと楽しいな、、、と思うので、勉強して行こうかなと思います。

佐渡の野生のトキを見つけるということ

2013.12.11(Wed)

ここ4回のエントリーにわたり、佐渡の自然に放鳥されたトキを見に行った記録を掲載しました。


佐渡に行く前は、私も「まぁ遠めでも一羽くらいチラッと見ることができればいいかなぁ、見られなくてもしょうがないかな」くらいに思ってましたし、さきほど同行した妻に「佐渡に行く前にトキは見られると思っていた?」と聞いてみたところ、「絶対に見られないと思ってた。(私が)前夜から大騒ぎでいろいろな物資を準備して、夜通しで横浜から新潟まで運転しているのを見て『何張りきってんだ、見られるわけ無いだろ、バーカ』と思ってた。」とのことでした。


結果として、これまで紹介したとおり、朝に佐渡に渡って夕方に発つまでに島内にいる約90羽のうち、10羽くらいは見てきたのですから、それなりに運が良く成果を上げることができたと思います。

佐渡に旅行に行く時に「トキを見たい」という方が検索をしてこのブログにたどり着くこともあると思いますので、トキ捜索の感想やちょっとしたコツを書いておきたいと思います。

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まずトキを見つける話の前に、トキの観察ルールがあるので紹介しておきます。佐渡観光協会のサイトにトキの観察ルールが掲載されております。熟読し厳守されてください。
簡単に言えば①トキに近づかない②車内から観察する③大きな音や光を出さない、が三原則のようです。



さて野生動物と遭遇するには、相手はある程度行動がパターン化されている(「寝る」と「食う」のサイクルはそうそう毎日変わるものでは無い)ので、相応の準備をすれば、ある程度は遭遇確率を上げることが出来るのではないかと思います。
この辺の感覚は本業の野生のアザラシを追っかける嗅覚と一緒です。むしろトキは情報が多いのでアザラシを探すのに比べても、それほど難しくはなかったです。生き物を探す嗅覚は対象動物が違っても役立つな、と思いましたが。


「トキと会えたのは嗅覚の訓練の賜物です」と書いてしまうと元も子もないですので、明文化が可能なトキと会えた「勝因」を書いておきます。

・情報収集をがんばろう。
当然ながら佐渡のどこにでもトキがいるわけでは無いので佐渡に行く前にトキの情報を集めます。どういうところにいるのか、何を食べるのか、どの辺で目撃されているのか、行動時間はどんな具合か等々。野生動物の情報収集をしないで見に行くのは地図を持たずに知らない街にいくようなもんです。行き当たりばったりで見知らぬ街の美味しい店に入る確率は下調べした場合に比べればはるかに下がることは自明です。

情報収集はどんな野生動物を見に行く際にも共通な準備だと思いますが、トキはこの情報収集は非常に楽にできる対象動物です。なぜならトキは人間の手によって野生復帰事業がなされているという手前、生息情報がかなりの精度で把握され、ある程度公開されていますし、さらにマスコミの注目度が高くさまざまな報道発表がなされており情報がそろっていますから。
具体的に言ってしまえば、行政機関系の以下のサイトによってどの辺にトキがいるか大雑把に示してくれているのです!野生アザラシに比べてもなんとも親切なものです(^^)

放鳥トキ情報:大雑把ですが放鳥トキの分布情報やどの辺でよく見かけられるかを示した図面がある。時の個体識別情報なんかもあるのでプリントアウトして持っていくと楽しいかもしれません。

トキのたより:ここも大雑把ですが最近トキがどこで見られ何をしていたかが掲載されている。

なお、佐渡のトキの保護関係の施設で働かれている方や観光関係の方にトキがどこにいるか聞いても、ピンポイントに「あそこに行けば見られるよ」というような答えはおそらく出てこないと思います。
これは意地悪や嫌がらせでもなんでもなく、トキは野生復帰を目指している半ばの事業であり、デリケートな面を含んでいるということと、また相手はコントロールが出来ない動物でどこにいるかという保証がまるで無いということからであり、至極当然の対応です。

上記のようなサイトの空間スケールレベルの情報でも出しすぎなんじゃないかなという気がしないでもないですが、いろいろな専門家や機関が検討してこの程度なら出しても問題ないということなのでしょう。上記サイトは粗いスケール情報ですが東京23区の1.5倍の広さを持つ佐渡島をトキを求めて回る事に比べれば、このくらいの情報でも相当トキに近づいています。
(なお「どこでトキを見たか教えて欲しい」というようなお問い合わせは、トキ保全を担当する機関からのお問い合わせ以外は、回答はお断りいたします。
私が見たのは上記サイトの分布情報のうちトキがいる可能性が高いエリアの範囲内で、かつ何羽か異なる個体を見たので、偶然トキがよく利用する場所に行きついたのではないかと自分では思っております。)

その他、トキに関する報道情報や新聞情報なども出来るだけ集めておきます。私の訪問でも「ハクチョウとトキが一緒にいるのが目撃されている」という直前の報道情報が役立ちました。


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・季節を考えよう
トキは自然の中で暮らしているので、当然四季の影響を受けます。トキ自身も季節によって姿を変えます。トキ保護センターのサイトによると1~8月はトキは繁殖期で上半身は灰黒色。8~1月はほぼ白色。(このブログに掲載してあるトキ写真は11月に撮影ですから白いわけです)また春~初夏は営巣期と子育ての時期。

これを踏まえてトキを見慣れていない人が佐渡に行くのはワンチャンスしかないとして、トキを見つけることが出来る可能性が高いのはいつなのか、考えてみましょう

まず冬ですが、佐渡は日本海側の新潟県。当然雪が降ります。地面が真っ白になっちゃったら白いトキは見つけにくいだろうな、と単純に思えます。もう少し考えると、さらに雪が降ったら雪道の運転は大変だろうな、と思うでしょうし、雪国の方はトキがいるような田んぼや森の近くの道は除雪されないだろうな、と思うかもしれません。さらに日本海側の新潟の冬の海は大荒れで佐渡汽船が運休になることもあるんじゃ無いだろうか。。。といろいろ想像が膨らみます。どうも冬は厳しそうです。

冬の佐渡には実際に行ったことがないので↑の想像のすべてが正しいかどうか分かりませんが、可能性はなるべく考慮しましょう。正解じゃなくてもいいのです。とにかくトキを見つけにくい要因と見つけやすい要因を考えて、マイナスが少なく観察しやすいのはいつなのかというのを考えればいいのです。


では春はどうでしょうか。春~初夏はトキの営巣~産卵・出産の季節。この頃のトキは非常に神経質になっているので、なるべく近づくのは遠慮したほうが良さそうです。色も白から灰色っぽい色になっていると思いますし、案外目立たないかもしれません。



繁殖期が終わる夏頃は?夏はトキ本体からではない難しさがありそうです。トキがいるのは森や田んぼの周り。夏は田んぼの稲や草の生育も旺盛で丈の高い草が生い茂ります。森も緑が濃い季節。トキの背の高さくらいは覆いかぶさってしまうかもしれません。そんな事情で、慣れていない人がトキを見つけるのは難易度が高そうです。



稲刈りが終わる秋はいかがでしょうか。稲も刈り払われ田んぼの植えは相当見通しが利く状態になります。田んぼは稲刈りが終わり土や刈れた稲の茶色と少し出た雑草の薄い緑色が中心ですが、トキは真っ白になっている季節で目立ちます。気候も比較的安定しており、台風でも来ない限り、佐渡汽船の欠航はまず無いでしょう。
私はこの稲刈りが終わった頃~雪が降る冬前を狙って佐渡に上陸。実際、トキを見つけましたが、これが他の季節だったら見つけられたかな、、、と思います。


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あとトキを見つけるに必携といってもよい物が双眼鏡です。
ご飯は1日くらい食わなくても死にませんし、服も一日くらいは着ていなくても風邪や肺炎になるくらいで病院にいけば何とかなるかもしれませんが、双眼鏡が無いことにはトキを見つけることは出来ないといってもいいくらいの重要な道具です。


双眼鏡はアザラシを探しに行くコーナーでも紹介していますが、あらゆる野生動物を見に行くときは必携の道具と言ってもいい物です。
とはいえ特別な双眼鏡は必要ありませんし、いきなり何万円をするような高い双眼鏡を買う必要も全くありません。
”極普通の”10倍以下(8倍が推奨)のズーム機能が無い双眼鏡がおすすめですが、くれぐれも怪しいメーカーの激安980円双眼鏡とか怪しい通販の「10-50倍」とか「20-100倍」とかの高率ズームを謳う双眼鏡などゴミカス双眼鏡は買わないでください。まっとうな双眼鏡が5000円程度から手に入るのに較べればボッタクリもいいところです。


じゃ、何を買えばいいんだよ、という話ですが、簡単に言っちゃえば、国産の光学メーカーで皆さんが聞いたことがあるような有名メーカーの双眼鏡を買えばOKです。もちろん各社、見え方や操作性に傾向がありますが、真っ当な双眼鏡の機能はちゃんと持っています。
具体的には「ニコン」「ペンタックス」「ビクセン」「オリンパス」「キヤノン」あたりの製品です。出来れば実際に手にとって覗き込んで、気に入ったものを買っていただければ良いのですが、なかなか双眼鏡を並べて比較するのも大変な方もいらっしゃると思いますので、参考まで独断の10000円以下で手に入るおすすめの双眼鏡を以下に書いておきます。

PENTAX 双眼鏡 タンクローR
一番最初に掲載するのは一番おすすめの双眼鏡でタンクローはPENTAXが作る入門双眼鏡の定番中の定番の機種。8倍のモデルと10倍のモデルがありますが、おすすめは8倍のほう。倍率は高いほうがなんとなくよさげに感じるかもですが、鳥や動物を見るのは8倍くらいがもっとも使いやすい。2013年11月現在、amazonでは4000円台の値段で売られていますが、値段に比べてその性能は非常に高い。amazonの双眼鏡カテゴリの人気No,1ですし、口コミの評価の高さからも優秀さが伝わるのではないでしょうか。安心してご購入ください。
双眼鏡なんか今後使うかなぁ、、と思っている人にこそ一度使って欲しい物です。鳥を見なくても例えばコンサートにも使えますし、星を見るのも楽しい。私もお金が無い大学時代にタンクローを買って、長年このタンクローを使っていたのですが(このリンク先の商品の一個前のモデルでした)、礼文島の海岸で紛失してしまい、泣く泣く手放した苦い記憶があります。アザラシサイトのほうの野生アザラシのほとんどのコーナーにはタンクローを持っていっていました。そんな思い入れがあるので、今は違う双眼鏡を使っていますが今でもタンクローが時々欲しくなるものです。


PENTAX 双眼鏡 タンクローWP
上記タンクローシリーズの完全防水タイプ。1m防水で、丸洗い可能。見え味も文句無いですが、上記タンクローの約2倍の価格。悩ましいですが、防水が必須じゃないなら私は安いタンクローRを買うかな・・・。タンクローRに較べると若干重いし。本機も悪くないのですがタンクローRが値段・性能が優秀すぎるのです。しかしフィールドで水で濡れてもいいというのは精神的には非常に具合がいい。ここまで来ると購入される方の意思次第で、性能的にこちらを購入して後悔する商品では無いでしょう。



それじゃお前自身はどんな双眼鏡を使っているんだよ、という話ですが、私が現在使っているのも特に高い双眼鏡ではなく入門機クラスで、↓です。
PENTAX 双眼鏡 Papilio
タンクローと同じPENTAXのPapilio。倍率は入門的な双眼鏡の倍率は一般的には8倍のものが多いですが、それより低く6.5倍の双眼鏡。
この双眼鏡は至近距離(50cm!)のものにもピントが合うという面白い特徴を持っています。
明るいですし見やすいことは見やすいのですが、タンクローRより若干大きいのと倍率が6.5倍と変わった倍率なのと値段もタンクローの2倍はするということで、初めて双眼鏡を買ってトキやアザラシを探そうという目的なら前述のタンクローRのほうがおすすめです。個人的には双眼鏡の性能には何の文句も無い商品ですので、おすすめできます。



Nikon 双眼鏡 スポーツスター
非常に小型ながら、視野が広くて明るいというのが特徴で、ニコンが作っている双眼鏡。小型で軽いので女性向け。ちなみに私の妻の双眼鏡はこれです。私も借りますが申し分ない性能でよく見えます。
私自身は本機のようなシュッとしたダハ型より、タンクローRやPapilioのようなのようなずんぐりむっくりしたポロ型の双眼鏡が好きですが、ここまで来ると好みの問題かな。



双眼鏡の世界はお金を出せば出すほど性能が比例して、快適さ、視界のきれいさが上がる世界なのですが(たまにそうでも無いやつもありますが)、使い倒せる価格帯の入門機のほうが気軽という面もあります。お金持ちの方はこういうのに行っちゃってください。私は試し覗きしかしたことが無いですが、その試し覗きでも入門機と違うことが分かるくらい性能はずば抜けています。。。



あと、自分の目で見るだけではなく写真に残そうという方。トキの写真撮影をするならそれなりに望遠が可能なレンズや機種を選ぶ必要があるかと。トキはなかなか自分から人間に近寄ってきません。250mm以上の撮影器材は必須じゃないかと思います。携帯電話やスマートホンではまず写らない(写っても白いゴマのような点程度にしかならない)と思います。


佐渡での幸運と健闘をお祈ります!

見つけたトキの個体識別はできるかな?

2013.12.08(Sun)

過去3回のエントリでは、佐渡のトキ捜索を時系列順に紹介してまいりました。ここらは見てきたトキを”整理”してみましょう。

佐渡のトキは人の手によって放鳥された個体がほとんど。つまりどの個体がいつ産まれて放鳥されたのか把握されています。ほぼすべての個体に識別用の目印や足環が付けられています。

例えば、この個体。
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足元にご注目。3つのカラーリングと数字がついた足環が見えます。
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これらの目印は放鳥トキ情報サイトで公開され、「放鳥トキの識別」コーナーで確認することが出来ます。
放鳥トキの識別のポイントは足環の三連のカラーリングの色と番号足環が基本になります。加えて足環の位置(左右どちらにつけているか、足の関節の上下どこに着けているか)も放鳥年によって変えているようですので、これも個体識別のポイントになります。

こんなふうに個体のバックグラウンドを調べられることは野鳥とは違う、放鳥トキならではの面白さ。自分がどんなトキを見たのか調べてみました。

まず冒頭の写真のトキ。カラーリングは「黒・青・オレンジ」。ナンバーリングは「8or3と1or7」に見えます。放鳥トキ情報サイトで見ると「個体番号18」で2005年産まれのメスで2012年の第7回放鳥で放たれた個体のようです。2012年放鳥の同期生は2009~2011生まれがメインです。生まれた年が早い割りに放鳥されたのは最近のようです。だいぶ長期間人の手で飼育されてから放鳥されたようです。この個体は案外甘えん坊なのかもし。

こんな具合に個体の情報も把握でき親近感も湧くというもんです。



その他の個体も調べてみます。
まずは上の個体番号18(左側)と一緒に写っている右側のトキ。
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足元を見てみましょう。
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う~~~ん、いきなり難しい。トキは田んぼの上をぐっちゃぐっちゃ歩き回るので、泥が跳ねて足環の色が見えにくかったり、写真を撮っても足環自体が泥の中に埋没してしまうことも多いです。
まず写真の左側の足がカラーリングです。関節の上に1個ついています。泥々ですが恐らく「白」。放鳥トキ情報サイトによるとカラーリングを関節の上下に分散するように付け出したのは2011年の第4回以降です。右側の足の大きなリングがナンバーリングだと思いますが、数字は読み取れません。が、これを着ける場所を関節の下にしたのは第4回放鳥以降のようです。(個体番号18は第7回放鳥ですが、リングの位置は相当初期の放鳥時と一緒。やっぱり居残り個体だったせいなのでしょうか。。。)



これだけの情報ではさすがに個体の特定は厳しい。別の角度の同じ個体の写真がこれ。頭頂部まで泥泥になって餌を探しています。。。
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カラーリングはちょうど草に阻まれてますが、他の写真を見ても、結局この個体の下二個のリングは泥まみれで色はわからずじまいでした。ナンバーリングは数字は分かりませんがどうやら濃い色であることがわかります。
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トキについているナンバーリングは緑色と白色の2種類。緑色は比較的初期の個体に、白色は個体番号が100を超えた若い個体に着いています。放鳥トキ情報サイトでみると緑色のナンバーリングを着けて、カラーリングの一個目が白いのは2011年の第5回放鳥時の個体のようです。2009年から2010年生まれの若い個体です。


次は難易度が高いです。上記の5回放鳥個体(左側)と一緒にいたこいつ(右側)。
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足元をアップ。
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、、、リングが無いように見えます。



別の角度から。
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やっぱりリングが無いような・・・。


たまにリングなし個体もいるのです。放鳥トキ情報サイトによると「2012年に野生下で誕生したトキ」にはリングがついていないとのこと。リングなし個体は2013年11月現在8羽いるようですので、佐渡の全トキが90羽弱ですので人口の約10%がリング無し。


どんどん行きましょう。

ダイサギくん達に混じっていたこの個体。
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足元をアップ!
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これは分かりやすい。関節の上に白、下に緑・緑のカラーリング。そして関節の下に1(or7?)4の白いナンバーリング。第6回放鳥で放たれた個体番号114の2011年産まれメス。


続いてはこちら。114と同じ田んぼにいました。
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足元をアップ。
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またリングなしか!?


次はこちら。田んぼで仲良く餌を食べていた2羽。
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分かりやすい左の個体から行きましょう。
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カラーリングは関節の上に「黒・オレンジ・緑」でナンバーリングは数字は読めないけど関節の上に緑。第2回放鳥の25番の個体。2008年産まれのメスですね。なかなか野に放たれてから期間が長い個体です。

隣にいた個体は
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不鮮明ですが、リングなしかなー??わかりませんでした。

次はこちら。
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楽勝そうです。事実この個体は一番近くに寄ってきてくれた個体です。ナンバーリングも鮮明に写っていますし、カラーリングもしっかり写っています。

足元をアップ。
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カラーリングは関節の上に白。下に濃い色とオレンジ(or赤??)、ナンバーリングは3or9と1or7か。。。

別の角度の写真もあります。
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足元をアップします。
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緑のナンバーリングと、下2つのカラーリングが写っています。白とオレンジか??

あれ?先ほどの足元のアップ写真のカラーリングの2つ目は濃い色に見えたんだよなぁ、と写真を見比べます。二つ目のリングの断面は確かに白そうですが、表面は白なのか泥で色が着いちゃっているかよくわかりません。

とにかくカラーリングは「白・○・オレンジか赤」緑のナンバーリングを放鳥トキ情報で検索。一個目の白リングと緑色のナンバーリングから第5回放鳥ということが分かります。該当するのは85か91か95。数字のナンバーリングの数字の感じからいうと91ですが、そうなるとカラーリングは「白・青・オレンジ」この真ん中のリングは青には思えないような。といってナンバーリングも85にも95にも見えないしなぁ。。。ということで悩んでしまいました。識別はやっぱり難しい。
仮に91番個体としたら2011年第5個回放鳥で放たれた2009年生まれのオスとのこと。


あと個体識別用にペイントをほどこされた個体もいますがこれは放鳥されたばかりの個体のようです。
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この個体はすべてオレンジ色のペイントなので2013年9月末に放たれたばかりの2010年生まれのメス。157番です。


トキは泥の田んぼにも容赦なく入って泥だらけになっていますので、足元からの情報でのなかなか個体識別も容易ではないです。でも見分けられたときは何か嬉しい。放鳥トキならではの面白さです。

今回は識別出来たものは、18番、25番、91番?、114番、157番。その他2011年の第5回放鳥時の個体とリング無しか識別できないものが数羽。その他上空を飛んでいるものも何羽かいることがわかります。。


さて、ここ4回のエントリは見てきたときの情報を中心に掲載しましたが、次回は佐渡で野生のトキを見つけるということに対して、その難しさというか感想というかちょっとしたコツ(というとおこがましいですが)を記したいと思います。私も一回しか佐渡に行っていないので偉そうなことは言えませんが、一回の佐渡訪問の機会しかないけど野生のトキを見たいという方もいるでしょうし、一回の訪問で自力でトキを見つけるという感覚は初訪問の今時点でしかわからない感覚なので、案外貴重かもと思いつつ。

このブログは一応アザラシサイトの管理人ブログ。でもトキ探しは本サイトでよくやっていた野生のアザラシ探しにも通ずるものがあり、そこで培った嗅覚と共通なものがありました。

佐渡の野生放鳥のトキを見る~その3~

2013.12.06(Fri)

佐渡のトキ捜索の続き。


午後もトキを探して島内をうろうろ。午前中にトキを見た付近の田んぼ付近にやっぱりトキがいました。



普通の農道脇の田んぼに2羽います。1羽は農道の上に乗っかるくらいのところにいます。こんなに人の生業の近くで暮らしている鳥なんですね。
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ダイサギと混じって田んぼをうろうろ。
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不鮮明で申し訳ない(確かこの写真は不精して助手席側の窓を開けずにガラス越しに撮ったものです・・・)ですが、ハクチョウの群れの近くにもトキを見つけました。一回見ると目が慣れて遠くでもトキがいるのが分かる。
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トビもうろうろ。前の前のエントリでは「トビも猛禽なので、トビがいるとトキも落ち着かないのかも?」というような意を書きましたが、この写真のトキは近くに来たトビを放っておいて、夢中で餌を探しているようでした。トキからトビが見えていないことは無いと思いますが案外気にしないのかな??
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トビ、トキに向かってまっしぐら。でもトキを襲う様子もなく、トキのはるか手前で旋回しどこかに行ってしまいました。



こう見るとトビもなかなかかっこいい。
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飛んでいるトキの美しさは、一見の価値ありです。本当に輝いて見えます。
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これはまた別の場所で見かけたトキ。背景に農業用のブルーシートが写っていますが、農村の集落と畑の境のようなところにおり、こんなところに!?というようなところにいました。
羽に日光が当たって朱鷺色のグラデーションが美しい…。右羽に透けている線は骨かな?あと口に餌をくわえてます。
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羽にはマーカーがついているので放鳥されたばかりの個体かな?
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畑に下りたって、羽を広げたところ。真っ白な雪像からツララが垂れ下がっているような氷の像のよう。
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でも顔をアップで見ると、真っ黒な長いくちばしを持ち、前面は真っ赤のツルッパゲで、眼は赤く、後頭部はロン毛というなかなか怖い顔立ち…。
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この日は日帰りなので名残惜しいけどフェリーターミナルに向かい、本土へ戻ります。両津港発16:05のフェリーです。



その前にターミナルで朱鷺めき焼きを発見。これは今川焼き・おやき・大判焼きと各地で称される食べ物の類でサツマイモ餡です。名前どおり朱鷺の型のものもありましたが、ちょっと顔が怖いコブダイ型をチョイス。佐渡のコブダイはダイバーには有名ですが、一般の方にはあまり馴染み無い魚だと思いますが、あえて作ったメーカーの方に敬意を表して。
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出港し、佐渡方面に沈む夕日。夕日の中のトキも見たかったな~、と思います。
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短時間の滞在でしたが、一番の目的だった野生に放たれたトキを見ることができたし、天気も良かったし満足の行く一日でした。今度は薪能を見つつ、泊まって早朝や夕焼けの中のトキを見てみたいものです。



次回のエントリでは、撮ってきた写真から放鳥されたトキならではの特徴を見て、個体識別を試みたいと思います。

野生動物と双眼鏡

2013.12.04(Wed)

双眼鏡はアザラシを探しに行くコーナーや、トキ探しのときにも書きましたがアザラシやトキを含む野鳥、哺乳類などなど野生動物捜索での必須アイテムと私が思うのが双眼鏡!この最重要アイテムについて記載しておきます。

ご飯は1日くらい食わなくても死にませんし、服も一日くらいは着ていなくても風邪や肺炎になるくらいで病院にいけば何とかなりますが、双眼鏡が無いことにはアザラシや鳥を見つけられない(肉眼で見える近距離に野生動物が来るのは相当限られた条件です)。せっかく野生動物を見ようと思うなら、質の良い双眼鏡を持っていくと旅が200倍くらい面白くなると思います。

とはいえ高価で特別な双眼鏡は必要ありませんし、何万円をするような高い双眼鏡を買う必要も全くありません。現に私が使っている双眼鏡も10000円以下で買っているものです。

購入するべきは”極普通の”10倍以下(8倍が推奨)のズーム機能が無い双眼鏡です。
購入してはいけない双眼鏡というのもあり、それは怪しいメーカーの激安980円双眼鏡や怪しい通販の「10-50倍」とか「20-100倍」とかの高率ズームを謳う双眼鏡などで、これらは資源の無駄遣いゴミカス双眼鏡です。真っ当な双眼鏡が5000円程度から手に入るのに較べればこれらはボッタクリもいいところです。


じゃ、具体的にどの双眼鏡がアザラシや野鳥探しに向いているか、という話ですが、簡単に言っちゃえば、日本の国産の光学メーカーで皆さんが聞いたことがあるような有名メーカーの双眼鏡を買えばOKです。もちろん各社、見え方や操作性に傾向、好みがありますが、最低限の十分な双眼鏡の機能を有しています。
もっと具体的に言うと「ニコン」「ペンタックス」「ビクセン」「オリンパス」「キヤノン」あたりの製品です。出来れば実際に手にとって覗き込んで、気に入ったものを買っていただければ良いのですが、なかなか双眼鏡を並べて比較するのも大変な方もいらっしゃると思いますので、参考まで独断の10000円以程度で手に入るおすすめの双眼鏡を以下に書いておきます。

PENTAX 双眼鏡 タンクローR
一番最初に掲載するのは、PENTAXが作る入門双眼鏡の定番中の定番の機種のタンクロー。8倍のモデルと10倍のモデルがありますが、おすすめは8倍のほう。倍率は高いほうがなんとなくよさげに感じるかもですが、鳥や動物を見るのは8倍くらいがもっとも使いやすいです。
2013年11月現在、amazonでは4000円台の値段で売られていますが、値段に比べてその性能は非常に高い。amazonの双眼鏡カテゴリの人気No,1ですし、口コミの評価の高さからも優秀さが伝わるのではないでしょうか。安心してご購入ください。
双眼鏡なんか今後使うかなぁ、、と思っている人にこそ一度使って欲しい物です。鳥やアザラシなどの野生動物を見なくてもコンサート干渉にも使えますし、星を見るのも楽しい。私もお金が無い大学時代にタンクローを買って、長年このタンクローを使っていたのですが(リンク先の商品の一個前のモデルでした)、礼文島の海岸で紛失してしまい、泣く泣く手放した苦い記憶があります。アザラシサイトのほうの野生アザラシのほとんどのコーナーにはタンクローを持っていってアザラシをリサーチし、その後写真に収めてサイトに掲載となっています。そんな思い入れがあるので、今は違う双眼鏡を使っていますが、今でもタンクローが時々欲しくなるものです。


PENTAX 双眼鏡 タンクローWP
上記タンクローシリーズの完全防水タイプ。1m防水で、丸洗い可能。見え味も文句無いですが、上記タンクローの約2倍の価格。悩ましいですが、防水が必須じゃないなら私は安いタンクローRを買うかな・・・。タンクローRに較べると若干重いし。本機も双眼鏡の見え味等は悪くないのですがタンクローRが値段・性能が優秀すぎるのです。しかしフィールドで水で濡れてもいいというのは精神的には非常に具合がいい・・・。
ここまで来ると購入される方の意思次第でして、性能面でこちらを購入して後悔するということは無いでしょう。



それじゃお前自身はどんな双眼鏡を使っているんだよ、という話ですが、私が現在使っているのも特に高い双眼鏡ではなく、入門機クラスで、↓の双眼鏡です。
PENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21 ポロプリズム 6.5倍 有効径21mm 62001
タンクローと同じPENTAX製のPapilio。入門的な双眼鏡の倍率は一般的には8倍のものが多いですが、本機の倍率はそれより低い6.5倍。
視野は明るく、十分見やすいですし、私自身が使っていますので、性能面は実感を持っておすすめできるのですが、タンクローRより若干大きいのと倍率が6.5倍と変わった倍率なのと値段もタンクローRの2倍はするということで、初めて双眼鏡ということなら、前述のタンクローRのほうをすすめるかな・・・。
ただ実際に使っている身としては、遠くは倍率の6.5倍はあまり8倍との差を実感していないですし、6.5倍でアザラシ捜索には十分です。この双眼鏡は、至近距離(50cm!)のものにもピントが合うという面白い特徴を持っています。昆虫や植物といった細かめの生物を観察もなかなか楽しいですし、妻は美術館にこの双眼鏡を持っていって絵の画家の筆のタッチをこの双眼鏡で観察して面白かったといっていました。


Nikon 双眼鏡 スポーツスター
非常に小型ながら、視野が広くて明るいというのが特徴であるニコンが作る双眼鏡。小型で軽いので女性向け。私の妻が使う双眼鏡はこれです。私もたまに借りてみましたが申し分ない性能でよく見えるという印象です。ただしタンクローよりは値段が高いのでそこをどう考えるか。
私自身は本機のようなシュッとしたフォルムのダハ型より、タンクローRやPapilioのようなのようなずんぐりむっくりしたポロ型の双眼鏡が好きですが、ここまで来ると好みの問題かな。見え味もペンタックスの方が私は好みですが、NIKON派の人もいるだろうしなぁ。。。。


双眼鏡の世界はお金を出せば出すほど性能が比例して、快適さ、視界のきれいさが上がる世界なのですが(たまにそうでも無いやつもありますが)、使い倒せる価格帯の入門機のほうが気軽という面もあります。お金持ちの方はこういうのに行っちゃってください。私は試し覗きしかしたことが無いですが、その試し覗きでも入門機と違うことが分かるくらい性能はずば抜けていました。。。

プロフィール

ひろき


著者:ひろき

内容:
・アザラシ、海棲哺乳類、鳥、海底の這いずりモノの記録
・旅の記録
・読んだ本の記録
・団地のリノベーション
・その他日々思いつくこと

著者連絡先:
tokkariblogあっとgmail.com
(あっとは@に変換ください)

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