列車の栓抜きでビールの栓を抜く夢を求めて

2013.04.23(Tue)

・・・かつて、列車の4人がけ席の窓側のテーブルにには、センヌキ(栓抜き)が備えられていた。子どもの頃、大人になったらアレで瓶ビールの栓を抜きビールを飲むのが夢だった・・・。


列車のセンヌキと聞いて分かるのは多分25歳くらいより上の、かなりマニアックな方くらいな気もしますが、↑のような会話を職場の友人と交わしたのが3月の上旬の上越新幹線を見に行ったとき。。以来、その夢をかなえるべく盛り上がってしまい、いろいろ検索し調べてくれた鉄分のこゆい友人(彼も物好きなものです)。千葉の小さな私鉄が国鉄時代のディーゼルカーを動かしていて、さらにセンヌキを売りにしているらしいとの情報をキャッチしました。逆に言うと関東近郊ではあの栓抜きが国鉄(JR)線上を通常走っている路線はなさそうとのことなのですが。。。昭和が終わって四半世紀。「昭和は遠くになりにけり」ってなもんで、改めて時の流れを実感します。
それはともかく、千葉のどこかでセンヌキが動いているならこれは栓を抜きに行かざるを得ないというわけでおっさん2名で行ってきました、千葉県。


私の家の最寄り駅のキオスクのドリンク販売コーナー。JRの駅です。改めて飲み物の商品ラインナップを見ましたが、ビン商品どころか、カン商品もコーヒーとアルコール以外は壊滅・・・。ジュースはペットボトル系が主力の2013年4月現在。
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千葉駅で横須賀線→外房線?に乗り換え。その4人がけ席にはこのような小さなテーブルが付いていました。が、もちろんセンヌキは付いていません。このテーブル上に描かれている円は350ml缶かペットボトルにジャストフィットな感じですね。
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着いたのは大原駅。房総半島の太平洋側にある小さな駅です。JRから小さな私鉄の「いすみ鉄道」というのに乗り換えます。このいすみ鉄道がセンヌキつきの列車を走らせている鉄道。
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いすみ鉄道の大原駅には確かにセンヌキを売りにしている言葉が!!ただしセンヌキつきの列車は観光用?の急行列車。通常の普通列車はもっと新しいそうな。
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と、乗り込む前に夢である「瓶ビール」のセンヌキのために瓶ビールを仕入れなければなりませんが、駅の売店売っているのは瓶のコーラやジンジャーエールなど。ビールはなんと缶で売っていました。せっかくなのでビンで売ればいいのに・・・。
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しょうがないので駅前の街に出ます。こんなこともあろうかとグーグルマップで酒屋のありかを調べてあります。
駅を出て直進した通りと駅前商店街ぽい通りがぶつかるところを左折し歩くこと数分、立派な看板を掲げる酒屋を見つけました↓この写真の立派な看板がかかった酒屋は閉まっていますが隣に新しい酒屋さんがあり、瓶ビールを2本入手!
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酒屋さんに、横浜から来たこと、いすみ鉄道に乗りに来たこと、センヌキをするために瓶ビールを売ってもらうことなどを話しつつ、隣の古い酒屋さんの話や千葉県東方沖地震でお店を建替えた話を伺いつつ、お店を出ます。お店を出て改めて見上げるこの看板の立派なこと。
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大原駅に戻りいよいよ列車に乗り込みます。
↓こいつが今日のセンヌキマシン。なんとなくこの見た目は新潟のローカル線で見た覚えがある古い汽車で間違いない気がしますが、塗装が新しいせいか、昔乗った国鉄やJR発足後のローカル線の悲壮感というかわびしさは感じません。
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季節は折りしも四月。千葉県花でもある菜の花がいすみ鉄道の大原駅でも咲いていました。
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これも懐かしい。いすみ鉄道大原駅で売っていたお茶です。ペットボトルが普及する前はこのプラ容器にティーバッグを入れるのが汽車の中で飲むお茶の定番でした。大原駅の改札の目の前にはこのお茶容器とポットが供えてあってずるい感じでした。これは買わざるを得ないでしょう。このお茶容器が分かるのは30代以上のおっちゃんな気がします。
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さて、お茶と瓶ビールを抱えおんぼろ?列車に乗り込みます。いよいよセンヌキとご対面ですがセンヌキな健在なのか。。。

(つづく)
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北海道のアザラシ/トドの海獣被害が国会で取り上げられました

2013.04.17(Wed)

4月15日の衆議院予算委員会の第六分科会で北海道の海獣被害について取り上げられたので紹介します。
質問されたのは北海道4区選出で自民党の中村裕之議員。
北海道4区は小樽市~積丹半島あたりで、トドやアザラシの生息数の多い地域ですね。

質疑の様子は衆議院のサイトで見られますので興味のある方は是非。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42662&media_type=wb
の17時32分から。動画の時間で言うと8:51:20あたりから。
内容は私がまとめるより中村議員のサイトをご覧いただいた方が偏りがないでしょう。http://www.hiro-nakamura.jp/?p=1066

(それにしてもこの委員会、朝の九時から夜の九時までやっていたのかよ、という非常に長い委員会ですね。)
この第六分科会は農林水産省及び環境省所管の審査を行う場所ですから海獣被害についてはうってつけな議論の場です。

日本の海獣とどのように共存するかという話はアザラシ好きには永遠のそして壮大なテーマです。アザラシの未来を掲げると個人でできることはちっさいかもしれませんが、
国レベルの場でもぼつぼつ議論が出てきています。こういうネタを重要と想う方を政治に送り込むのも個人の力でもあります。
アザラシの将来が気になる方は国会の議論を聞いてみても損はないかと思いますし、
年に一回くらいはこの壮大なテーマを考えるのも楽しいものです。


アザラシ(だけでは無く野生動物全般に関わりますが)を取り巻く状況をいろいろな意味で変えるならば、法律や行政から変えていく、というのも一つの手法かと思いますし。
政治や行政となると、何かだーてぃーなイメージが無きにしもあらず(^^;)ですが、多分あらゆる意味で力を持っているのはもココ。悲しい話ですが、現実的に見てあらゆる市民活動や地道な普及啓発活動より野生動物行政に速効性を持つのがココ。(とはいえ、これらの活動が意味がないとか言うつもりは全くないです。このサイトこそアザラシの布教の最前線から今は一歩引いたくらいの場所にいるつもりですし)
清濁併せて、いろいろなものを丸飲みして現実的な力を身につけることが重要なんだなと改めて思いました。私にはそんな力はないですし、政治家になるつもりでもないのですが(^-^)

さて中村議員のお話について。冒頭ではこれまでの漁業被害額やその対策内容と対策費を明らかにしています。海獣の個体数管理への困難さは議員にあらかた同意ですが、でもやらなければならないという政府側の考えにも同意です。。。
漁業者の直接的補償は、議員の気持ちは分かりますが、意見は分かれるか。もちろん漁網などの対策の補助や技術開発、あるいは保護制度の改変は重要と思いますし、そのための個体数管理は必要だと思います。
最後のトドは水産庁、ゼニガタが環境省、ゴマフが地方自治体という縦割りの指摘は、別に海獣の種類で所管が変わるわけではなく、各種のクローズアップしている話題が、各省に別れているだけかと思います。トドは漁業被害、ゼニガタはレッドリストがメイントピックでゴマフは単なる傷病鳥獣保護しかかからないでしょうから。

多分、アザラシ好きな方の中でもいろいろな意見があって、中村議員の話に全面賛成という方もなかなかいないと思います。でもそれはしょうがないですし、それでよいと思います。いろんな方の意見を聞いて、自分なりの答えを用意して、機会があったら中村議員にぶつけてみたり、なんなら自ら議員になって役所にぶつけてみるとかいろいろ手はあります(´・ω・`)
情報収集と考えることをやめたら、千載一遇のチャンスの時に動けないかもしれません、それだけは避けたいものです。

またなんか面白いのをみつけたら紹介したいと思います。
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マリモクルーズで遺産PR/阿寒湖

2013.04.16(Tue)

 釧路市の阿寒湖で遊覧船を運航する阿寒観光汽船(小林一之代表取締役)は、世界自然遺産への登録を目指すマリモに焦点を当て、今年度から遊覧船の正規ルートを変更し船内案内を一新する。船内での放送や映像でマリモの基礎知識を得た後に、チュウルイ島のマリモ展示観察センターを見学することで、マリモをさらに理解してもらうのが目的。遊覧の名称も「マリモクルーズ」と命名し、今後広くアピールする。
釧路新聞

==引用終わり==
今年も阿寒湖の春がやってきました。
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新潟かまくら最後(4/10)

2013.04.14(Sun)

1/1に作ったかまくらがついに最後を迎えたようなので載せておきます。
3/10に危機的である様子を紹介しましたが、

4/10の様子は↓
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もう雪すらないかまくら跡。
びちゃびちゃな土もあと1か月もしないうちに緑色に覆われてしまいます。
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春京都②~高台寺・円山公園・知恩院

2013.04.07(Sun)

京都の夜桜見物。この日(3/24)は東大路通りから高台寺へ。

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石塀小路を抜けて。京都らしいといえば京都らしいけど、不思議な空間。なんででしょうね。なんとなく古さを出そうとしつつも、古い建物と新しい建造物が混ざっていてこなれていない違和感なのかな?

高台寺の方丈前庭。来るのは何度目でしょうか。昨年は紅葉の頃に来ましたが桜の頃は始めてで、枝垂桜がほぼ満開になりつつありました。
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高台寺、桜と紅葉の頃は夜間拝観をしてくれて嬉しいのですが、どうもこの方丈前庭は前衛的なライトアップをする傾向があって、変わった色のライトを使ったりLEDを使ったりして、私が言うのもおこがましくて恐縮なのですが、どうにも品が無い展示をするきらいがあります。この日も何秒かおきに通常のライト(↑の写真の色)と紫のライトで交互に桜をライトアップしていたのですが、紫は下品と思ってしまいました・・・↓

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お堂や壁の木目や白壁や庭の白砂・咲き誇る桜に紫のライトは無いでしょう、と思うのですが、う~ん、自分がおっさんになってきたからそう思ってしまうのか。。。この写真もなんだか枝垂桜が化物みたいになってしまい(;ω;)

お堂のあとは臥龍池。この浅い池は鏡のように池の周囲のお堂や建物を移しこみ、幽玄な雰囲気。覗き込んだら吸い込まれそうな。
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この池は昼間に見たらよどんいて浅い大したこと無い池なのですが、夜になった途端この世のものと思えなくなる演出は見事。逆に夜に見た姿を期待して昼間に行くとずっこけます。


高台寺の後は歩いて円山公園に。
円山公園の枝垂桜はには単木では日本でももっとも有名な桜の木ではないでしょうかね。
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これは5~7分咲きくらい?枝の先のほうはまだ咲いておらず、咲いていない枝が触手みたいでちょっと怖い。。。木が巨大だけにちょっと怖い。満開の頃だとそんな印象も無いと思いますが、ちょっと早まったかな。
この桜は樹勢が衰え、枝が落とされており、その切り口が痛々しい印象。でもがんばって花をつけている姿は胸を打たれるものがあります。


円山公園の次は知恩院。巨大な三門の上に月が出ています。
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何度来てもこの三門の巨大さには圧倒させられます。浄土宗の総本山。

ふと三門の脇にこんなお知らせが。「ミッドナイト念仏 in 御忌」。
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4月18日の夜から翌朝にかけて一晩中念仏を唱えまくるイベントらしいです。参加費無料申込不要途中参加可退出自由という懐の広さも心惹かれるものがあります。怪しい新興宗教だったら絶対行かないイベントですが、浄土宗とかだとちょっと行ってみたくなる。


・・・・4月18日は木曜か。
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春京都①~御所桜

2013.04.06(Sat)

ちょっと古い情報で恐縮ですが、京都の桜の開花が宣言された3/22から数日間、京都に滞在してました。もともとは桜見物目的で京都に行ったわけではないのですが、今年の桜は平年より一週間ばかり早くてちょうどタイミングよく桜を見ることができました。京都の桜の開花宣言は二条城の標本木が5~6輪咲いたら宣言されるそうですが、こいつはソメイヨシノですので、ソメイヨシノより咲くタイミングが早い枝垂桜や気の早いやつは5分~満開近くになっているやつもありました。

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この桜は京都御苑。ソメイヨシノの開花宣言が出る前から京都の街中にある京都御所の枝垂れ桜は早くも満開というニュースが流れており市民や観光客が集まっています。桜が咲いたとなると群がってくる国民性もいいですよね。みんな穏やかな楽しそうな顔をしていますし。


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枝垂れ桜も満開ですが御所にかかる梅も濃い赤で満開。


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御苑の中の皇宮警察前。手配写真にも手配されている人にも等しく春。手配されている人たちも桜をどこかで見ているのでしょうか。


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御苑のあとは東本願寺へ。東本願寺は浄土真宗の真宗大谷派の総本山。浄土真宗といってもいろいろあるようですが、真宗大谷派は何気に我が家が檀家となっている宗派。まぁあまり西本願寺との違いを分かっていない上に西本願寺のほうは先日お参りしたのに東は今回が初というなんとも微妙な感じです(^^;
それにしてもなんとも巨大な伽藍。この黒光りする柱の木目の迫力!
しかしうちみたいな末端の檀家のお布施たちが吸い上げられてこのような超巨大な本山の建築物に使われているんでしょうね。洋の東西を問わず、また日本の伝統的な仏教も怪しい新興宗教も本山・本部を立派な建築物に仕立て上げ周りにアピールするのは昔から一緒か。何かこういう巨大な建築物を見てしまうと人間はすげーと思って入信したくなるのでしょうか。真宗は信者も多いし、御影堂は一度に何百人も入れそう。

東本願寺の後はホテルにチェックインし、夜は夜間拝観や夜桜のライトアップが始まった東山界隈へ行くことにしました。(続く)
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鳥羽水族館のゴマフアザラシ「つばさ」が出産

2013.04.05(Fri)

鳥羽水族館のゴマフアザラシのつばさが出産したようです。
http://www.aquarium.co.jp/topics/index.php?id=159#tsubasa

つばさは鳥羽水族館に嫁入りする前はとっかりセンターにおりまして、私自身も北海道在住時代にセンターに行くたびによく見かけたり触ったりしたアザラシの一頭で、よく覚えています。このサイトのトップ画像は二頭のアザラシが向かい合っている画像ですが、このうちの一頭がこのとっかりセンター時代のつばさです。

出産したつばさ親子は一般公開されているようですので、お近くの方は白い毛に覆われた赤ちゃんを見に行かれてはいかがでしょうか?
白い毛も数週間もすれば抜け落ちてしまうので、見に行くなら今です!

鳥羽水族館、至れり尽くせりのサービスで、親子の実況中継カメラもあるようですので、遠方の方はこちらでぜひ。(アザラシ掲示板にライブカメラ情報を投稿くださったMMさんありがとうございます。投稿いただいた際は「鳥羽は行ったことがないしあまり縁が無い水族館かなぁ・・・」と思ったものですが、とっかりセンターからのアザラシが子どもを産んだのが見られるとは思いませんでした。改めて御礼申し上げます。)

http://www.ustream.tv/channel/toba-aquarium3?utm_campaign=www.aquarium.co.jp&utm_source=11027520&utm_medium=social
私が見たときは白い毛に覆われた赤子が乳を飲んだりふにふに這いずりまわったり、つばさもゴロゴロしている様子が観察できました。

追記1)ライブカメラはすばらしく私のスマートホンでもちゃんとライブ中継されます。ということはタブレットとかでも見られるのでしょうね。通信環境に問題の無い方はぜひご覧ください。

追記2)この追記2を書いているのが日付が変わって4/6の0:12。まだアザラシプールは明るくて寝転がっているつばさのどてっぱらから赤ちゃんが母乳を飲んでいるように見えます。アザラシの赤ちゃんは寝ないのかなぁ?と思うとともに、アザラシの赤子は高栄養のミルクを飲んであっという間に育つそうですから案外24時間体制でミルクを飲むのかも?そういや人間の赤子も三時間おきにミルクを飲むとか聞いた気がしますし。これは目が離せない。。。一週間の仕事の疲れがたまってますが・・・。
といっていうちに赤ちゃんがつばさから離れてふにふにはいずりだしました。もうしばらく見守りたいと思います。(便利な時代になったなぁ)
↓は今(4/6 0:20)のつばさ親子。子ども(下の白いやつ)は絶えず動き回っていて、つばさも時々鰭を動かしているので落ち着いていないのかも。
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カナダのアザラシ猟2013 

2013.04.03(Wed)

さて、春先になるとアザラシ界隈で騒がしくなるのがカナダのアザラシ猟の反対運動。

2006年くらいからたびたびこのブログやアザラシ本サイトの掲示板でも取り上げて参りました。
これはアザラシ猟に反対の署名を集めてカナダに送付をするので当サイトにも協力してほしいというような話が来たことがきっかけで、私も興味をった事が理由です。それからいろいろ自分で調べて、自分なりに考え、現段階ではカナダのアザラシ猟は反対すべきものではないと判断しているので、この手の反対運動への協力はすべて断っています(とはいえ私はアザラシ猟を積極的に推進をしたいわけでも無いですが)。

このアザラシ猟の問題ですが、これに関する私の問題点は至ってシンプルで"猟の対象であるカナダのタテゴトアザラシが減少しているか、いないか"です。
で、この点に関してカナダ政府のサイトにはアザラシが近年増えているというデータが載せている(http://www.dfo-mpo.gc.ca/fm-gp/seal-phoque/reports-rapports/facts-faits/facts-faits2012a-eng.htm#harpのEstimated recent population trends of northwest Atlantic harp seals.のグラフ)一方で、アザラシ猟の中止を求めている側からはアザラシの増減に関する数字が出ていないと認識しております。の、私はアザラシ猟には反対ではないのです。

一応グーグルとかで「アザラシ猟」とかで検索してこのブログにこられる方もいらっしゃるようなので過去の関連記事にリンクを貼っておきます。
ポールマッカートニーが怒られました。(「カナダのアザラシ猟反対運動」には反対の管理人より 2006年3月9日
「アザラシ猟反対」は正しいのか~2009年のカナダのアザラシ猟~ 2009年4月25日

冒頭に書いたとおり、この手の野生動物の保護と利用問題は至ってシンプルで「持続的な利用が可能か否か」のみが論点と思いますが、アザラシは可愛いシンボリックな動物なので、どうしても感情的に残酷とか毛皮いらないとかそんな話が出てきます。毛皮に関しては革製品を利用したり肉を食べたりしていることと一緒かと思いますので、アザラシか牛や豚馬で線引きする必要はないでしょう。人間は何かの生物を殺さないと生きていけないのは動物である限りの業でしょうし。

またアザラシの猟法が鉤の付いた棒で殴り殺すというものであり、見た目がなかなか凄惨であるため、感情的に受け入れがたいという意見もあります。一見凄惨ではありますがこれは以前のエントリでも書いたとおり、一撃で即死させる猟法のようです。またこれも以前書きましたが、猟法が気に入らないなら猟法の対案を示すべきで、猟自体の中止を求めるのは論理的に飛躍しています。猟法も銃殺が良いのか薬殺が良いのかガス殺が良いのか、わかりませんが、運搬の手間や安全性、周辺環境への影響を考えると、現在の撲殺が最も理にかなっているように思います。



下の画像はカナダのアザラシ情報を集めているときに見つけた一枚のポスター。
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このポスターが投げかけるアザラシ猟反対運動に対する強烈なアンチテーゼに対応できる理屈はあるのでしょうか。「アザラシや牛を含め生物利用は一切ダメ」という理屈は成り立つかもしれませんが、それをしちゃったら人間は生きていきませんし・・・。



↑のポスターを解説をするのも無粋な気がしますが
vealは「肉用の子牛」の意。sealと掛詞になっているんでしょうね。つまりイヌイットの女の子二人が「肉用の子牛を守ろう」というメッセージを掲げています。で「Avoid cultural prejudice(文化的偏見をやめよう)」という言葉がついています。



==以下4/4の夜追記==
と、ここまで書いてアザラシ掲示板でゴマスケさんより補足を頂きました。(以下掲示板より引用)
「カナダのアザラシ猟について少し補足を。
愛護団体は、たしかにアザラシ猟を批判していますけど、それはロシアや中国などに輸出される商業捕獲であり、
イヌイットの伝統的な猟は認めています。(捕鯨に関しても同じ)
ですから、一部の人がいうように「文化」からアザラシ猟を認めるべきという論は成立しにくく、すれ違いになっていると思われます。
とはいえ、人は動物たちと同じく他の生き物の命を奪って生きなければなりません。どこかで折り合いがつけばいいですね。(引用終わり)

投稿いただいた通り、例えばアザラシ猟に異を唱える急先鋒の団体であるIFAWのサイト(http://www.ifaw.org/japan/node/58051)にも「IFAWは、持続可能な水準で実施されている限り、そして必要のない苦しみを最小限に抑えるために合理的な予防措置がとられる限り、先住民の人々が食糧、衣服、その他自分たちが使う製品のためにアザラシを殺すことに反対はしません。」とあります。
イヌイットの女の子のポスターに関連しますが、イヌイットの伝統的な猟と保護団体との軋轢は今は無いのかもしれません。



ここからはさらなる追記になりますが、カナダの2013年のアザラシ捕獲情報をさらっても大々的な動きは見られないです。
例えばこちらでは「For the first time in almost 20 years, the International Fund for Animal Welfare won't be sending a team of observers out on the Atlantic sea ice during the spring seal hunt.(ほぼ20年ぶりに、IFAW(国際動物福祉基金)は、春のアザラシ猟の間に大西洋海氷上のアザラシ猟オブザーバーチームを送り出すことはありません。)」とありますし、こちらには「The Department of Fisheries and Oceans has yet to set this year’s total allowable catch. (カナダの水産海洋省は今年の総漁獲可能量を設定していない。)」とあるのでアザラシの毛皮自体が儲からなくなり猟自体が縮小しているのかもしれません。
私自身は冒頭にも書いたとおり別にカナダのアザラシ猟に積極的に実施してほしいというものでもないのですが。。。
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プロフィール

ひろき


著者:ひろき

内容:
・アザラシ、海棲哺乳類、鳥、海底の這いずりモノの記録
・旅の記録
・読んだ本の記録
・団地のリノベーション
・その他日々思いつくこと

著者連絡先:
tokkariblogあっとgmail.com
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