フレペの滝とエゾシカ、クラカケアザラシの開き、旅行の終わり~道東旅行 2014春⑧~

2014.03.29(Sat)

オオワシの存在感に痺れた後はフレペの滝方面へ。この滝は乙女の涙とも呼ばれる滝ですが、冬季は氷が結氷してしまう滝です。

凍った滝は、晴れた日になると不思議な青色を呈しています。妻が独身時代に冬季に知床を訪れた際に凍結したフレペの滝の青色に魅せられて、今回再訪を熱望している一方、私も冬季・夏季含めフレペの滝を何度か訪れているのですが滝自体にあまりぱっとした印象を持っていない。


この日のフレペの滝の様子は、、、







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妻の記憶が圧倒的に正しい。フレペの滝をバカにしてごめんなさい。私が冬季にウトロを訪れた際は天気が悪かったし、滝まで結構遠いので夏はあまり迫力ないしなぁ、、、と言い訳したくなるくらい素晴らしい。陽光に当たる部分は真っ白ですが、陰になる氷はなんともいえない青色。流氷と同じ青色です。





フレペの滝上部。多分滝の飛沫が飛び散っての造形だと思いますが、自然はなんとも凄まじい造形と色を作るものだと思いました。
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こちらがフレペの滝本流が凍ったもの。ものすごい巨大な氷柱のような。
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それでもこの日は暖かく、我々が眺めている間にもフレペの滝の氷は部分的に何度か崩落していましたし、流れの一部では既に水が流れ始めていました。春が近づいているのか。また妻曰く、初めて見て感動したときの凍結した滝の大きさはこんなもんじゃなかったとのことでした。






知床連山を背景にエゾシカ。優雅な姿ですが、鹿は本当に増えていることを実感しました。北海道でもっとも見た動物はカラスでも犬でも猫でも牛でも馬でもなくエゾシカな気がします。
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雪と風が描く不思議な模様。ウトロ崎は岬で風が強いのか、一昨日達古武沼で見た模様とも違います。
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エゾシカ。ピアス付き。
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この日は快晴。エゾシカたちも眩しいのか目を細めて、こんな表情をしていました。
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ウトロにはお昼過ぎまでいまして徐々に北海道の残り滞在時間が短くなっていきます。今日は女満別空港から東京に戻りますのでウトロから西方面へ。

2006年に訪問して以来、ゆっくり訪れたいなと思っていた斜里市街にある知床博物館にちょっと立ち寄り。相変わらずの動物の剥製の量でさすがだなぁと思います。アザラシの皮を使った鞄や靴なども展示されています。
ちょっと珍しいなと思ったのが↓
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クラカケアザラシの開いた皮の展示。クラカケアザラシの特徴である帯のような模様が確認できます。開くとこんな感じだったのか。


あとはこれ。2006年の訪問の時も紹介したゴマフアザラシの骨格標本。2006年と違う点があり…、
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2頭の標本の展示になっています。成獣と幼獣。陰茎骨の長さが全然違うのが大人と子供の差でしょうか、体長比で考えてもずいぶん異なる。



知床博物館をすっかり堪能したら、日が傾いてきました。本当に日が暮れるのが早い。これから昨日のリベンジで網走湖に向かうつもり。春の日が暮れる前に網走湖に着くためにすっ飛ばしていきます。

8割方、空が夜になったころ網走湖に到着。さてアザラシがいるかは例によって本サイトに掲載します。


網走湖を堪能した後は終わりの終わりの女満別空港へ。本当に長い一日、濃い三日間でした。女満別空港に向かう車中で同行者と話していたのですが、三日前タンチョウを眺めていたのがもっと遠い昔のように感じるような旅行でした。

女満別空港からは羽田行きの飛行機に乗り込み22時頃東京へ。流氷の観光シーズンの日曜の夜のせいか、飛行機は満席。夜の遅いローカル路線でガラガラかと思っていたのに意外でした。。着陸した東京は、月並みですが道東とは同じ国とは思えないほど光と人が溢れているな、、、と感じました。

本当に長い三日間でしたが、行くとすぐにまた行きたくなる。

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断崖から流氷の海を見下ろすオオワシ~道東旅行 2014春⑦~

2014.03.28(Fri)

流氷ウォークの後は、民宿で朝食を頂いた後、ウトロの街からウトロ崎灯台の辺りに移動し、スノーシューでフレペの滝を見てくるプランです。フレペの滝は、かつて独身時代にこの季節の凍っているフレペの滝の色に感動した妻のリクエスト。


まずはウトロの街から車で知床自然センター方面へ向かいます。途中の道路沿いで既にこんな景色!途中の高台からの眺めが素晴らしい。20140309100506IMG_0153.jpg
写真の左上がウトロの街並み。流氷は岸から1~2kmくらい沖までに寄せられていて、その先は青海が広がっています。流氷は動いていないように見えますが双眼鏡でよく見ると西に向かって極ゆっくり流されていました。


知床自然センターでスノーシューを借ります。無料で貸してくれます。ここからフレペの滝を見下ろす展望台まで直行すれば歩いて20分程度ですが、せっかく雪が積もって森の中が歩きやすくなっている季節ですし、スノーシューも借りたので森の中を回り道をしながらうろうろしながら行きます。
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やがて海を見下ろす崖の上に出ました。流氷の上をオオワシが極低空で飛んでいるのが見えます。
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それにしても流氷の色はなんと表現したらいいのか。。。水面下の流氷は不思議な青色をしております。晴天下の流氷の影の部分はこのような青色を呈します。この色はいつまで見ていても飽きないし、見ていたい色です。
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断崖の上にオオワシが流氷を見下ろすように止まっていました。やはり実物はどんなオオワシの写真や映像でみるよりもかっこいい。本物の圧倒感を感じるために旅に出ているのかもしれません。写真を下に載せておいてこんなことを言うのもなんなんですが、、、
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もう一羽。
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二羽のオオワシが見下ろす流氷の海。
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ワシの存在感を堪能した後はいよいよ旅の最後の目的、フレペの滝へ向かって歩いていきます。

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流氷の海に入る~道東旅行 2014春⑥~

2014.03.27(Thu)

北海道旅行も3日目。実はこの日の夜に帰るのですが、それはそれ、まだまだ最終日も遊びます。

さて、野生のアザラシを眺めていると流氷の上に乗っかっていたり、港の中に張った氷の上や真冬の海の岩場でで平気な顔で寝ていることもあります。やはりアザラシマニアとしては彼らの視線に立って流氷の海にも入ってみなければ、、、と思っていました。本当は流氷の海でダイビングをやりたいのですが、まずは潜らないもので様子見です。

知床のウトロにはこの思いを叶えられる流氷ウォークというアクティビティがあります。これは文字通り、流氷の上を歩いたり、海に浮かんでみようというものです。流氷の海は一見全面凍っているように見えてもどこに氷の割れ目があり、海に落ちてしまうか分からないので、氷の上を歩くことは絶対にやってはいけないものです。

流氷ウォークでは最初から海に落ちても良い装備をしていって流氷の上に乗っかったり、流氷が浮いている海に入ります。


能書きはこのくらいにして様子を紹介しましょう。

まずはインストラクターさんに教わりながらドライスーツを着込んで手袋を装着して準備をします。

この日のウトロ沿岸はびっしりと流氷に覆われています。
街の近くの港で海岸に下りて、水面が覗いている浅い海でドライスーツの具合や氷の海に慣れます。




その様子がこちら↓ 序の口の海ですが既に氷がごろごろしているので日常からの非体験感は大きく、参加者からは歓声が。私も思わずはしゃいでしまいました。
小さい氷に乗って浮力を感じたり、海面に浮かんでみたり。いつものダイビングできるウェットスーツよりはるかに浮力を感じます。ちなみに全く海水の冷たさは感じません。
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一通り遊んだ後は、もっと”ちゃんとした”流氷の上を歩くべく沖に向かって歩いていきます。この日は港近くでの流氷ウォークで、港近くのせいかずいぶん平らな氷の上を歩いていきました。すこぶる歩きやすい。

しかし、港の防波堤の切れ目に向かうにつれ流氷っぽくなっていき、着いたところの流氷はこんな感じ。正しい流氷。
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写真にシミのようなものが写っていますが、これは序の口の海でカメラのハウジングケースを水に入れてしまったため、水滴がレンズ部分に着いちゃっていてその影が写りこんだものになります。)


流氷はいろいろな大きさがあるのですが、8畳くらいの大きさのものが平均サイズでしょうか。厚さは70cm~1mくらい?案外大きいです。上に乗っても全く沈む気配は無いです。写真のように接しているところを伝って流氷から流氷に歩いていけます。流氷の上に乗って隣の氷を押したりすると動かせます。やっぱり一枚の氷ではなく、8畳くらいの氷がごろごろ敷き詰められて浮かんでいるものであることを実感します。
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流氷の上から海面へ。基本は仰向けに寝て浮かびます。寒さは無いです。少し海水をなめてみますが、いつもの海水よりしょっぱくないような?塩分薄い流氷に囲まれているせいなのかな、よく分かりません。
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流氷の上から海にはいるのは楽ですが、入ったら再び上がらなくてはいけません。さて、どうやって流氷の上に昇ったものでしょうか。
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正解は腕の力だけで何とかする。。。
写真では左手だけが写っていますが、両手を流氷面の上に置いて体を持ち上げるのですが、これがなかなか大変。海の中、しかも足が付かない場所なので、鉄棒の上に跳ね上がるような脚力は使えないのです。それでもなんとか腕の力で体を持ち上げますが体が出れば出るほど、水の浮力の恩恵が下がっていき、体が重くなり腕への負担が大きくなります。さらにこちらはドライスーツを着ているので不自由な身ですし手も手袋のせいで自由に氷をつかめない。
氷の上に出るのがしんどくて、上半身の半分くらいを氷の上に出した後は体をひねって転がるように水から出ました。本当にしんどかった・・・。

アザラシと人間の差を感じます。アザラシはしっかりした前足のつめで氷をつかめますし、氷の上に上がるときも水の中から助走をつけて強力な後足で推進力を得ながら一気に氷の上に上がります。飛び跳ねるように陸上や氷上に出ることもありますし。まぁ氷の上にあがることをしんどがっていたら、そもそも流氷の無い海で暮らしているでしょうし。。。



海から上がった後、海中をよく目を凝らして海中を見てみると小さな生き物たちがいるのがわかります。冷たい海でもいろいろな生き物がいるのですね。
これは妻が撮ったクラゲの一種。
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さらに目を凝らすと流氷の海で最も有名な生き物であるクリオネもいました。しかし写真を撮るのが難しい。クリオネは極小粒で、こちらは海水面上から撮影しようとしている。背景が遠近感の無い海中で、さらに流氷に覆われているせいで海の中は暗い。カメラもコンパクトデジカメでマニュアルでピントあわせが出来な。といった条件で写真を撮るのはなかなか困難です。いろいろ試しているうちにクリオネは流れていってしまいました。
下の写真の真ん中上部のぼんやりした赤いのがクリオネなんですが・・・。もどかしくて水中マスクをつけて潜りたくなります。
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そうこうしているうちにインストラクターさんがなんと素手でクリオネを捕まえてペットボトルに捕獲していました。さすがです。
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流氷ウォークは期待していた以上に面白かったです。天気も良かったし暖かかったし恵まれました。すっかりアザラシ気分、、、というより、アザラシはすごいなぁ、と思った体験でした。

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夕陽の流氷の海と早朝の流氷の海~道東旅行 2014春⑤~

2014.03.26(Wed)

釧路から網走から知床にやってきて、3月8日の締めくくりは流氷の海に落ちる夕日。

流氷の上は白、陰は深い水色から青色、夕日が当たる水面は赤紫、当たらない海面は藍色。

写真に残る視覚は(残しきれていない景色もたくさんありますが)賑やかですが、音は全くしない静寂な世界で、じっとしていると頭の中が痺れるような寒さも感じます。寒いと本当に頭の働きが鈍くなることが体験できます。
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暮色の流氷の上を飛ぶオオワシ。
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流氷の上にはオオワシ・オジロワシがたくさん止まっています。こんな具合にヒョコヒョコ止まっているのが見えますが、岸からは相当離れている。一晩中氷の上で止まって過ごすのでしょうかね。
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振り返ってみると流氷を眺めるのは網走や紋別で見ることが圧倒的に多かったです。これらは北海道の北東の港町で、大雑把に言えば東側が海で西側が陸、つまり海のほうから陽が昇り、陸のほうへ沈む(内地で言えば太平洋側と同じ方向性です)。流氷に覆われる北海道の北東側(普通の地図で言えば右上側)の海岸線(稚内から網走)にかけてのラインが斜里辺りから北西に反りあがってくる位置にあるのがウトロ。ここではむしろ山側から日が昇って、海に日が沈む。これは私が育った日本海側の新潟や札幌の感覚なのです。海には日が沈む感覚というのは身に染み付いたものがあり、海に沈む夕日を見ると心を揺さぶるものがあります。



夕日を眺めていたおかげで、ウトロの宿に落ち着いたのはすっかり暗くなってから。この日も宴を開催し、したたかに飲みます。

翌日もそれなりに早朝からのアクティビティを予定しており、宿の出発時刻は6:30の予定。毎日毎日の早朝メニューに同行者も根を上げずに着いてきてくれるものです。そろそろいい加減にしろといわれる気もします。

しかし、私は流氷の海を目の前にして日が上がったのに寝ているのがもったいないと思っていたのか、4:30に目が醒めてしまい、手早く防寒装備を着込んで、カメラと三脚と双眼鏡だけを持って夜明け前の海岸に出てみることにしました。
ひょっとしたら何か面白いものが見られるかもしれません。


ウトロの街は当然まだ眠っており、気温が最も下がる早朝の海岸に出るアホはいません。海岸には今日も流氷が接岸しています。雲も薄いので良い天気になることでしょう。幸運に感謝します。


海岸沿いを移動しながら流氷の上に何かいないか見回ります。ワシは肉眼では芥子粒のような点程度にしか見えませんがそれでも相当の数が流氷の上にとまっているのが見えました。

せっかくですので三脚とカメラを出して眺めてみると、、、


オオワシの成長3羽と幼鳥1羽が一塊になって止まっていました。幼鳥は何か餌を食べているようです。
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と、そこにカラスがやってきました。(早朝で高感度で撮影したためノイズがひどいですが申し訳ありません。こういう写真を見ると新しいカメラが欲しくなります。昼間の明るいときはともかく、早朝のような条件が厳しいときになると新しいカメラが有利だろうなぁ、と自分の腕を棚に上げて思ってしまいます。)
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このカラス、何を思ったのかオオワシに向けて羽を広げて威嚇のような行動を始めました。カラスのほうが後からやってきて複数のオオワシ相手がいる中、よくやります。
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オオワシも相手をするのかめんどくさいのか、カラスがうろうろしても当初は反応をしていなかったのですが、あまりにもうるさかったのか、幼鳥が向き直って氷の上から見下ろしました。その途端、カラスは大人しくなって、しばらくしてどこかに飛び立って行きました。
オオワシは幼鳥でもこの威圧感はさすがですが、カラスは何をしたかったのか。。。
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朝からオオワシとカラスの喧嘩、と言うほどもなく一方的にカラスが喧嘩を吹っかけて、オオワシの一にらみで去って行っただけのように見えましたが、なかなか面白いものを見られました。やっぱりワシは強いなー、と思います。


さて、本日のアクティビティの一発目は流氷の海に繰り出します。その集合時間が近づいてきましたのでこの辺で宿に戻ります。
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網走から北浜駅、知床に入る~道東旅行 2014春④~

2014.03.25(Tue)

さて釧路から網走にJRで移動してきました。駅前でレンタカーを借ります。

網走では少しアザラシを捜索します。ただし同行者がいるのでヘビーなアザラシ捜索はしない予定です。まずは網走湖に行ってその後、能取岬のアクセスしやすいところを短時間勝負で回ることにします。


この様子は本サイトのほうに掲載しました!
・網走湖はこちら

・能取岬はこちら


能取岬をあとにして網走からウトロ方面へ。オホーツク海岸を走っていく途中、併走する釧網本線(さっき釧路から網走に来るときに通った)北浜駅でお昼ごはん。北浜駅はローカル線の小さな駅で現在は無人駅なのですが、駅舎内の事務室スペースだった場所が喫茶店になっています。
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中に入ると駅の待合室には全国から訪れた人々の名刺やら切符やらが壁や天井にまで貼り付けられている。関東近郊の定期券が貼ってあったりもするのですが、貼り付けた方の通勤がどうなったのだろう・・・?と思いますが、一方でオホーツク海に面した北浜駅の待合スペースで妙な心配をするもんだな、と自分自身でも思います。
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お店の座席は古い国鉄の客車列車を再現したようなレトロな雰囲気。窓の外には現役の北浜駅のホーム、その先には海岸に防風柵が置かれ、オホーツク海がただ広がります。
こんなところでぼんやり一日過ごすのも悪く無いだろうなぁ、、、と思いますが、私はオホーツク海を見たらアザラシを探したくなって熱くなる性質ですし、北浜駅も人気店なのでそれなりにお客さんの出入りが激しく、一日中ぼんやりおっさんが座っていたら迷惑でしょうから、そんな日が来ることはないのでしょう。
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網走方面から単行のディーゼルカーがやってきました。線路は海沿いに敷かれていて、運が良ければ流氷が見られます。この日は西よりの風が吹いており、流氷は東に流されています。北浜付近では青い海が広がっていました。
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そう、流氷が無いのです。
流氷を見に来たのに網走の能取岬でも北浜駅辺りでも流氷が無いのですが、案ずることはありません。北海道の右上側の海岸線は稚内から網走辺りまで右肩下がりですが、網走あたりから斜里辺りで水平になって、斜里から知床半島に掛けては反りあがって右肩上がり。この旅行の数日前から西よりの風が続いていたので、知床半島に引っかかっているはずの流氷を斜里より東側で見られるはずです。
流氷を追いかける時には流氷のスケールに負けない壮大な予測を立てて追いかけます。




このとおり、斜里を過ぎると海の上には氷がびっしり。もっとも流氷の上に、雪が降り積もってしまっているのでただの雪原に見えますが。
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ウトロへの途中、道沿いにあるオシンコシンの滝では流れる水の飛沫が凍っていました。
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そろそろ日も落ちてきます。流氷が夕焼けに染まる荘厳な時間の始まりです!
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早朝のタンチョウのねぐら~道東旅行 2014春③~

2014.03.24(Mon)

道東旅行の二日目(2014年3月8日)です。
1日目の夜にそれなりに釧路の居酒屋を堪能しましたが、二日目も早朝から行動を開始します。まだ夜も明けていない朝5時にホテルを出発。


早朝から同行者を駆り出して向かった先は鶴居村の道道243号線に架かる音羽橋。タンチョウのねぐらになっているポイントです。学生時代にも来た覚えがあり、ブログを検索すると2006年1月5日のことでした。当時もカメラマンの多さにぶつくさ言っていますが、2014年のこの日も当然大勢の見物客が来ていました。




音羽橋の様子。バスツアー?で見物されているくらいのメジャーなポイント。3~50名程度でしょうか。
左側の橋が本来の音羽橋で道道243号線。ツルの見物客が多くなったので写真の右側に見物客用の橋を掛け、橋の両側には駐車帯を設けてあるという至れり尽くせりの場所。
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ちなみに極普通のデジカメでズームを使わないとこんな写真。ツルがいるのは写真奥の川が曲がりくねっている辺りです。
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望遠レンズで撮影します。まだ夜は明けきっていませんがツルたちはごそごそ起きだしているようでした。
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音羽橋は凍結しない川と外気温の温度差から靄が発生してタンチョウを取り巻く幻想的な風景が見られることもありますが、この日は暖かく靄は薄め。
3月にはいってだいぶ気温も高くなっているので仕方ないか、、、と思ったのですが、今アメダスデータを調べてみたらこの3月8日朝6時の鶴居の気温は-15.2度。そこそこ下がっていました。逆に言うともっと冷えないと靄がもうもうと出ないわけですな。。。
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首を埋めて丸まって眠るタンチョウ。靄の空気の中、川の水面にぼんやり映る姿もきれいです。丸まっているだけでも絵になる生物ですが、彼らは自分たちの優雅さを自慢することもなく淡々と生きていると思います。その謙虚さを見習いたい。
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音羽橋のタンチョウを見た後はホテルに戻り、朝食をとって荷物を整え、釧路駅へ。
本日はJRで網走まで行き、その後ウトロまで行く泊まる予定です。午前中は移動、午後は網走方面でアザラシやワシを探しつつ、ウトロ方面へ・・・という予定です。


久しぶりの釧路駅にはこんな展示がありました。
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阿寒湖のマリモは特別天然記念物なので、それを養殖していいのかなぁ、、、と思いつつも、釧路駅で堂々と展示しているものならその辺は何かクリアしていると信じます。マリモ自体は健康そうな大きな球状でさすがな展示です。


釧路から網走へ運んでくれる一両のかわいらしいディーゼルカー(左側)。マークに知床の文字とオオワシと知床連山の図案が着いています。単行のディーゼルカーですが流氷の観光シーズンのせいか、ほぼ満員のお客さんで釧路駅を出発です。
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途中の茅沼駅。釧路湿原北部のシラルトロ湖の近くの駅で、線路から見て駅舎の反対側にタンチョウが近くに舞い降りる駅として有名です。
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この日もいるかな??と思って目を凝らしていたら、2羽のつがい?が駅に近い雪原に下りていました。観光客っぽい乗客から歓声があがります。ツルはさすがに見せ所をわかっていらっしゃる。写真は慌てて撮ったのでツルはシミ程度にしか写っていませんが、肉眼でも十分に確認は出来る距離です。
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9時くらいに釧路駅を出て、3時間掛けて網走に向かいます。とろとろ眠ったり車窓を眺めたりしながら移動できるのがJRのいいところ。居眠りから起きてもまだ走っているという感覚がいいのかもしれません。単線の線路を単行で、快速なのに急ぐわけでもなくゴトゴト網走に向かいます。
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釧路湿原の動物たち~道東旅行 2014春②~

2014.03.18(Tue)

釧路湿原西部の鶴居村でタンチョウを眺めた後は釧路湿原北部を横断する道道1060号線で湿原を横断します。この道道はダートなので、冬も通行可能なのか気になっていましたが、この日は問題なく通行可でした。

1060号線で釧路湿原を横切る途中でコッタロ湿原展望台に。コッタロ湿原展望台は9年前の記事でも取り上げた場所です。季節は違って水面は凍っていますが、水溜りの形は懐かしくて涙が出ます。
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、、、眺めていると湿原の奥になんか動くものがいるのに気づきました。
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エゾシカです。私が北海道にいた頃には湿原の低い部分でエゾシカを見ることはほぼ無かったのですが、この陽は湿原のいたるところでシカを見ました。
エゾシカが爆発的に増えている話を身をもって実感します。


タンチョウも増えているのか、釧路湿原の東側の民家の軒先のようなところにも、、、。
朝起きて家の庭にタンチョウがいたらびびるだろうけど、この地域の人々には普通なんでしょうね。想像しがたい生活を送っている人がいます。
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釧路湿原は野生動物の王国。達古武地域の道路沿いの林にオオワシが止まっていました。眼光の鋭い。
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飛ぶと優雅で存在感が半端無いオオワシ。個人的にはタンチョウより北海道の鳥として認めてあげたい。
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カラスが飛んでいるオオワシに並走してちょっかいを出していましたが、オオワシは気にもとめていないのか悠々と飛んでいました。カラスは何を思って自分よりはるかに大きなオオワシに向かっていくのでしょうか。
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学生の頃、この辺にも何回も来た達古部沼。湖畔にはキャンプ場があり夏には賑わうのですが、この季節はキャンプ場も閉鎖され、沼はひっそりと強烈に凍っていました。
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凍った湖畔の上には風と雪が作る不思議な紋様。
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釧路湿原の東側には釧網本線の線路。ちょうどSL列車がやってきました。
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細岡展望台から。釧路湿原の代表的な展望台。ここから眺める景観は日本の土地概念を超越しています。見渡す限り広がるひろい土地にこの時人間は20人くらいしかいないのでしょうね・・・。
北国の日はまだまだ短く16時頃には夕方の気配です。
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今日は釧路市街で一泊します。



ということで、釧路市内の居酒屋で宴。

まずは今日も湿原で増えているなぁ。。。と思ったエゾシカのステーキ。やっぱりこいつらは食って個体数を管理したい。釧路ではスーパーに肉が出始めているようですが100g600円くらいするそうな。観光客はともかく日頃暮らしているとなかなか手を出しにくい値段です。もっと流通量が増えれば単価も下がると思うのですが、そんな単純じゃないのかな。味はほんとに美味しい肉だと思います。
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これはくしろ夕日ハイボール。釧路は世界三台夕陽の街だそうで、それにあやかった商品のようです。しかしなぜ釧路が夕陽の街というほど夕日が売りになっているのか皆目分かりません。なお残りの2つの街はインドネシアのバリ島、フィリピンのマニラだそうな・・・。これらの都市と釧路が肩を並べるのか・・・やっぱりよく分かりません。世界三大●●というとそれが観光目的になる気もしますがあまり夕日の街、釧路というイメージは無い気がします。
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北海道旅行の二日目も朝早くからごそごそ起きだす予定があるのですが、居酒屋も去りがたく、22時くらいまで飲んでいたようですがあまり記憶が無いです。しかし翌日AM5時からの行動を開始です。
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早春の釧路へ~道東旅行 2014春① ~

2014.03.16(Sun)

暦も3月に入りました。この季節になると行きたくなるのが北海道の道東。この季節の北海道の東側は2008年の3月以来、ご無沙汰です。

気づいたらあっという間に6年もたってしまったか。。。6年前は東京にいた年、あれから仙台に行ったり石垣に行ってまた横浜に戻ってきて、、、となんかいろいろあったものです。

私の個人的な感傷はともかく、ここ数年は流氷も野生アザラシも見ていないですし、友人知人が釧路のタンチョウを見たがっていたりしているのと、あっちで居を構えたりしていることもあり、3月の道東に繰り出すことにしました。ツルを見たり湿原を眺めたり流氷を眺めたりしつつも、運が良ければアザラシも見られるくらいのライトなアザラシ捜索も盛り込む旅程にして久しぶりの道東にわくわくします。私にとってはこの地方は大学時代は毎月のように行ったり滞在していた懐かしい場所です。このアザラシサイトも大学の頃のアザラシを眺めた記録がメインになっています。


さて、旅の始まりは羽田空港から。今回は3月7日から二泊三日。寒さもピークを越え流氷もシーズン終盤。流氷に会えるかな?

JALの釧路行き初便で一路北海道へ。飛行機に乗る前のこの時間が一番楽しい時間帯かもしれません。ツルのマークの飛行機でツルを見に行きます。
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一時間半後、9:40に釧路空港に到着。釧路空港はたんちょう釧路空港になっていました。釧路には何度も来たけど飛行機で来るのは初めてで空港の中に来るのも初めて。あの頃はお金も無い学生だったから、札幌から車で来るのが当たり前だったので、延々6時間くらい掛けて釧路まで来たものです。
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空港の前では早速ツルがお出迎え。
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さて、早速今回の旅行の目的の一つである「タンチョウを見たい」を果たします。季節は冬季なので、午前中に給餌場に行けば、ほぼ確実にタンチョウがいるでしょう、ということでレンタカーを借りて、鶴居村のツルの集まるポイントを目指します。今回はどちらかというとホスト役でハンドルを握ります。

タンチョウは学生時代によく見かけた動物。個人的には優雅だと思いますが、それほど好きになれなくてあまり正面から向かいあったことが無い動物。なぜなら結構大きいのと冬は人間から餌をもらって凌いでいる軟弱さと鳥の中でもとりわけ無表情な鳥なので…。

そんなタンチョウですが、今回は良い機会ですから改めてタンチョウと向き合おうと思います。


まずは鶴居村の鶴見台。道道53号線沿いにある超お手軽タンチョウポイントです。


タンチョウ、いましたいました!!、、、、が、それより雪の上をペタペタ歩くハクチョウ可愛い(^^)
タンチョウの大群に混じってハクチョウは一羽でツルの群れに割って入っていました。しかし、なぜここにハクチョウがいる?水鳥のハクチョウが好みそうな水面も無いし、落穂を食うには雪が積もりすぎているし…。怪我でもして留鳥になったのかな?ツルの群れに入っていれば確かに外敵には襲われにくいだろうけど、、、といろいろ気になります。

タンチョウは、ああタンチョウですね、、、って感じです。やっぱりこの鳥とは仲良くなれそうにない。

黒、白、赤、黄。
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次はタンチョウ給餌地として名高いこちら。
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一生懸命餌(撒かれたトウモロコシ?)を食っているタンチョウ、、、目も黒目というより眼窩が窪んでいる亡霊のように見えてしまう。やっぱりアップで表情を見る鳥じゃ無いですね。ハクチョウやカルガモなどのガンカモ系やワシタカの猛禽系に較べても表情が無くて怖いです。。。
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このくらいの距離感のほうが優雅さを堪能できます。
2羽が鳴き交わしているシーン。
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子作りをしてみたり、、、

未来への飛翔。
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餌はまだ?
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白と黒のツートンカラーはやっぱり優雅。羽を広げると特に美しいです。
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伊藤サンクチュアリの付近の道路では路上で道草をしているタンチョウたちが。
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手厚く保護されているせいか、人間が見える範囲でものどかに暮らしています。


伊藤サンクチュアリは釧路湿原の西側。ツルを見た後は釧路湿原を東西に横切るダート道の道道1060号線を通って釧路湿原を横断し、釧路湿原の東部へ向かいます。
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