畳と古建具に囲まれた和室(居間)の紹介:団地リノベーション

2015.08.25(Tue)

我が家のリノベーションシリーズも今回からは個々の部屋を紹介しようかなと。まずは居間から。(全体の間取りは以前のエントリーを参照ください)

以前も書きましたが、居間には畳を、それも正方形の畳や縁無しの畳が夫婦二人と好みではなかったことから昔ながらの縁があるタイプの畳を入れることで夫婦間で一致していました。
和室 リノベーション 団地」と検索しても、和室を洋室にする、、、というパターンが多そうな中、我が家は購入時に洋室になっていたリビングを和室にしたので、このパターンはなかなか珍しいかもしれません。

こちらの2枚のスケッチ。工事に取りかかる前、間取りが決まった辺りで妻が描いたスケッチです。工事の打ち合わせ時には妻がスケッチした絵を何度か持って行きました。イメージが伝わりやすかったように思います。

寝室側(西側)視点からのスケッチと
IMG_20141230_0006.jpg

これ(寝室側から撮影)が実際の部屋。
IMG_1924.jpg

ワークスペース側(東側)視点からのスケッチ。
IMG_20141230_0005.jpg

これが実際にどうなったかというと、、こんな感じ(ワークスペース側から撮影)
IMG_1940_201508171431189e9.jpg

ワークスペース側は中央は上の写真の撮影位置より後ろに引けないので、ちょっと横にそれて部屋全体を写したのがこちら。
IMG_1939.jpg

壁や天井は栃木産漆喰の塗り壁・天井です。(これは居間だけではなく全ての部屋共通です。)カウンタの下とフリースペースは木曽檜の無節材で幅11cm。

結構イラストは再現されているかと思いますが、微妙に異なるところも。寝室側からのスケッチでは天井を板張りにするイメージですが、工賃が上がるのとそこまでやるか・・・という話になり、壁と同じ塗りの天井になりました。間取り図ではフリースペース(写真では戸棚が置いてある辺り)の奥の壁を一面だけ異なる色にする案になっていましたが、これは私が気に入らず取り止め。
ワークスペース側からのスケッチでは正面のカウンタに黒い四角が描かれていますが、テレビのようです。我が家は今のところ、大型テレビは置いていないし置く予定も無いです。

カウンタの上は寝室側の様子が見られる横長のはめ殺し窓。居間と寝室の間で光を通そうと思いました。あまり見ない横長の形で等幅ではない桟が入った建具が気に入っています。この建具は他の民家で使われていた古建具を持ってきています。


畳は昔ながらの長細く、縁有りで縁は無地の紺。畳のい草は国産で減農薬有機栽培のものです。妻のスケッチには「青い畳」より「黄色い畳」とありますが、新品の畳は放っておけば黄色くなるので手は入れてません。工事中で畳が入った頃の写真はこんな色でした。
IMG_3156.jpg
今の色は他の写真の通りです。数ヶ月でこんなに色が変わってしまうんですねっ。

畳と共に居間の顔になっているのがダイニングと居間を仕切る四枚の引き戸。
IMG_1956.jpg
これは三浦半島の民家の雨戸として使われていたもので杉材の古い建具です。雨戸なので半屋外で使われていたのでしょう、木の年期の入り具合が激しい。

IMG_1893.jpg
この建具との出会いは古建具を売っている店を妻が見つけてきて出かけたことがきっかけです。最初はまぁよくこんな戸を見つけてきたな、、、と思いましたが、一方でこの引き戸を含む古建具達のおかげで、面白そうな家になりそうだな、、、という感触を得ました。私一人では絶対にこの古建具にはたどり着かなかっただろうなと思いますし。

IMG_1954.jpg
壁に付いている小窓(この中は私のワークスペースです。)も古建具で材は杉、障子紙は和紙の材料の楮を使ったものです。ワークスペースの入り口の引き戸も古建具。これも杉材。古建具とはいえ比較的新しそう。ワークスペース角に立っている柱は杉。長押も杉材です。長押と柱は新材。

以上のように我が家の居間は非常に杉材が多いのです。杉は木目の色が比較的はっきり出るし、節も非常に多い個性が強めな国産の針葉樹材。実は工事中に何度か覗きに来て、これらの杉材で施工されていく様子を見たときは、失敗しちゃったかな、、、と思いました。というのは、頭の中では新居の壁は白い漆喰で床は檜の無垢材でつるっとしたイメージ。そこには杉のような木目の個性が強い材ではなく、床と同じ檜のようななめらかな木肌の木材で統一すればよかったか、、、と思ったのです。上の写真でも特に杉の柱の赤さは際立っています。

さらに引き戸は古建具を持ってくるにもかかわらず、戸をはめる枠はこの部屋のサイズに合わせて造作する必要がありますので、この部分は新材で作成になります。なの枠部分は古建具と新材の色がちぐはぐになるかな、、、と思いつつ、さらにこの枠材が難易度の高そうな材が工事現場に運び込まれて、さらに失敗しちゃったか、、、という思いは強くなりました。なぜなら枠材に来た杉材は赤みと白みが混ざったいわゆる“源平“ってやつで、最初に見たときは、ぎょっとするくらいツートンカラーで、これら全てが馴染むのかな、、、と懸念しました。
IMG_2093.jpg
これがその枠材の現在の様子。上に着いている溝が切ってある材が枠材なのですが、左側に行くほど赤くて、白い部分が混じっているや長押と比べてもかなり赤い色をしているのが、お分かりいただけるかと思います。

工事の際に初めて見たときは、実費を出して材を交換してもらおうか、、、ということも考えたのですが、既に戸を渡す溝が切ってあり、返品したらこの板はゴミになってしまうこと、縁あってこの源平材も我が家に来たことですし、ゴミにするのも忍びないと思ってそのまま施工してもらいました。木材は天然素材ですので色の見た目に多少のばらつきがあるのは仕方ないですし。

IMG_2097.jpg
実際部屋が出来て住んでみると、なんとなく枠材も馴染んでしまいましたし、何より枠材の色なんか目にならないくらい個性の強い引き戸がやってくる場所の枠材なので、少々の枠材の個性は引き戸たちに丸呑みされています。

しかし、今改めて住んでいる我が部屋を眺めると、古建具の4枚のガラス引き戸があり、2か所の形の異なる障子とガラスの古建具の小窓があり、こいつらが強烈な個性を放っています。なので、新材でも比較的木目がはっきりしていて主張が強い杉材で柱や長押、枠材、カウンターを作って正解だったと思います。これをつるっとした檜材で枠などを作っていたら古建具達が強くなりすぎたかもなと思います。結果オーライですが家作りって難しい・・・。

IMG_1984.jpg
↑の話にチラッと出てきたカウンターの材は厚さ4cmで横4mの杉の1枚板。これも杉なので木目がはっきりとした材です。このカウンターは、イラストにもあるとおり当初、古材で作ろうと思ったのですが、それなりの長さと厚さを持つ古材となるとそれなりの値段になるのと、施工会社さんの他事例で集めの杉の新材一枚板を使った素敵な事例があったこと、一枚板でも杉の新材なら比較的安価だったこともあり、杉の新材でカウンターを作りました。

上のほうで我が家に大型テレビは無いと書きましたが、カウンタの下にはテレビ用のアンテナ差し込み口とコンセントを配置しております。カウンターには配線用の穴を開けました。微妙にカウンタの配管用穴とテレビのコンセントが一直線になっていないのが良い。配線を垂らすことを考えると配線用穴とコンセントは一直線上にあったら大互い干渉しそうです。この辺は我々から特に指定しはしなかったですが施工側の心配りです。
もしAV機器を置くならカウンタの裏側に薄いラックを取り付け、DVDレコーダーやテレビチューナーなど目立たないように置いて、モニタは置かずにプロジェクタで白い壁に投影するので良いかもしれません。

カウンタの下とフリースペースは地味ですが木曽産の檜の無節材を使っています。


居間の照明は、上に出てきた古建具たちを購入した古建具・古道具屋さんで購入したものです。
本年の5月5日に買いに行った様子をちょろっと書きましたが、本品は妻がずいぶん前から気に入って狙っていた様子。この店に通いだして8ヵ月くらい経って、選んだ建具たちが新居に納まって、我々が引っ越しを終えてからようやくこの照明も我が家の居間に連れて帰られることになりました。他の人には長い間見向きもされていなかったようで、購入時は埃まみれで、お店のおじさんが私たちが持って帰る前にカバーを水洗いをしてくれたものです。
IMG_1990.jpg
↑写真をよく見ると分かるのですが半球のガラスカバーの下端が歪んでいます。きっと一点一点にもっと手作業が関わっていた古い時代のものなのでしょう。使用していて実用上この歪みは全く気にならないですし、私は個性があってむしろ好きです。

明かりをつけるとこんな感じ。
IMG_1972_2015081720124270c.jpg
半透明のガラスが柔らかい光を放ってくれます。
電気の配線関係は古い時代のものは漏電やコードの劣化が怖いですが、これはソケット・電線は新品に交換されていました。


居間だけでずいぶん長くなってしまいました。。。思い入れがあるので長くなりそうです(^^;
関連記事

COMMENT

POST COMMENT


プロフィール

ひろき


著者:ひろき

内容:
・アザラシ、海棲哺乳類、鳥、海底の這いずりモノの記録
・旅の記録
・読んだ本の記録
・団地のリノベーション
・その他日々思いつくこと

著者連絡先:
tokkariblogあっとgmail.com
(あっとは@に変換ください)

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

ブログ内検索

リンク

経県値

↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。